スマホ専用放送局WALLOPlogo.pngで放送中の、現役声優がお送りする
声のエンターテイメント番組。
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プロとして活動していながらも、なかなか表に出る機会の少ない声優や声優のたまごたちの
ボイスサンプル的な番組です。

ニコニコ生放送でも同時放送中!(ニコニコミュニティはこちら→co2017712


毎月第一・第三土曜日 12:30から
ワロップスタジオより生放送!



プロの方からBGMを提供して頂きました!
Shinさん!本当に有り難うございます!!

ウシくんとブタくんのイラストはりらくまさんに提供して頂きました

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皆さんからのお便りをお待ちしております♪
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2021年08月31日

■010 ジャンル違いの勇者 【ファンタジー コメディ】

【配役】
魔王
勇者





魔王:ふっふっふ…はーっはっはっは!
姫は我が手中に落ちた!勇者よ…我がしもべ達を倒し、我の元にたどり着くことが果たして…

勇者:(被り気味で)ようやく見つけたぞ、魔王!姫を返してもらおうか!

魔王:えーーーっ!?ちょちょちょちょっと待って!?

勇者:どうした、魔王!今更怖気付いたのか!

魔王:いやいや、そういう事じゃなくて…一応聞くけど…勇者で間違いないよね?

勇者:その通りだ!王の命により、姫を取り戻しに来た!魔王、覚悟しろ!

魔王:ちょーっと待って!まず一旦整理しようか。
えーっと…姫が拐われたのっていつだったかな?

勇者:昨晩だな。貴様が兵士たちが寝静まった頃を見計らって襲撃をしかけたんじゃないか!

魔王:まあまあ、それはちょっと置いといて…それで今の時間は?

勇者:昼頃かな。

魔王:はい、そこが既におかしいね!
何でものの数時間で魔王城の、しかも玉座までたどり着いてんの!?

勇者:貴様こそ何を言っている?
我が城と魔王城は目と鼻の先の距離にあるじゃないか。

魔王:いや、それは直線距離ででしょ?
一応さ、ここって海と険しい山に囲まれてる島なんだからそんな簡単に辿り着けるはずないんだけど…

勇者:だから船でこの島まで来たんじゃないか。

魔王:船でって…このご時世に魔王城まで船を出す人間がいるとは思えないが…

勇者:確かにそうだな。だから自分で作った。

魔王:作った!?いや、勇者って船大工を兼ねられるもんなの?

勇者:そういうスキルを鍛えてたからな。あとは料理とか錬金術とか色々出来るぞ。ちなみに山登りのスキルもあるから山越えも楽だった。

魔王:あー…そっか。君、スキル性の勇者なわけね…
いやぁ…そこは想定してなかったなぁ…

勇者:おかしな事をいう魔王だ。何の話をしている?

魔王:いや、こっちとしてもレベル性の勇者を想定して布陣を組んでたもんだからねぇ…
色々と想定外すぎて…

勇者:つまり、私のやり方が正統派では無いといいたいのか?

魔王:まぁ、ぶっちゃけて言えばそうなんだけどね…

勇者:ほう…では正統派のやり方はどうすればいいんだ?

魔王:本来ならもっと色々と旅を経た上で段々と強くなっていって、それでようやく魔王城にたどり着いて欲しいわけよ。

勇者:目と鼻の先の距離に魔王城があるのにか?

魔王:いや、だからそこからまずおかしいんだって。いい?これ、世界地図なんだけど…たしかに君の城と魔王城ってこれでみるとすごく近いけど、本来はここは渡れないはずなんだよ。こうやってぐるーっと回るルートでようやく辿り着けるお城なの。分かる?

勇者:だから船があればここは渡れるだろう?

魔王:その船もだけど、本来は苦労してようやく手に入れられる代物なの。それだけ貴重なものなのよ、本来は。だからその道中に、我がしもべ達を配置して妨害しようとしていたのに…君のスキルのせいで全部台無しだよ。

勇者:うーむ…なかなか面倒臭いものだな。でも早く終われるならそれに越したことはないだろう?

魔王:確かに君みたいなスキルがあればサクサクと冒険は終わるかもしれないよ。
だけどさ…そんな簡単な冒険を、果たして本当に冒険と言えるだろうか…?

勇者:うーむ…確かに一理あるか…

魔王:長い旅を経て、旅の仲間や世界中の人々と触れ合って苦労して…そしてようやく旅の最終目的地、魔王城に辿り付けるからこそ感動もあるし、それこそ冒険と言えるんじゃないだろうか…

勇者:うむ…確かにそうだな…

魔王:まぁ、そういうわけで…ここは魔王である私の顔を立てて、もう一度スタートからちゃんとしたルートで来てもらえないかな…?正直、これじゃ部下に合わせる顔がないから…
大丈夫!姫はそれまでVIPとして丁重におもてなしして待っとくから。

勇者:まぁ、そういうなら…仕方ないか。出直してくるか。

魔王:あ、そうだ。ところでこの玉座にどうやって辿り着いたんだ?一応警備の者がいたはずだが…

勇者:あぁ、それはこの鉤縄を使って壁伝いに登って直接な。アサシンのスキルも磨いてるから。

魔王:アサシンスキル!?君、本当に勇者か…?

【おしまい】


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■009 異世界魔王会談 【ファンタジー コメディ】

【配役】
魔王1
魔王2




魔王1:さて…この度は勇者討伐のために、異世界の魔王たちとの情報交換の場として、このような会談の席を設けさせて頂きました。わざわざご足労下さいましてありがとうございます。

魔王2:いえいえ、私達の世界でも勇者討伐に関しては手をこまねいていましたから、このような機会を作って頂けてとても助かっていますよ。

魔王1:そういって頂けてなによりです。
それでは今回の議題としまして…「勇者が脅威になる前に早めに倒すにはどうすれば良いのか?」というのはどうでしょうか?

魔王2:なるほど…確かに我々を含め、他の世界の魔王たちも徐々に成長していく勇者に手を焼いているようですし…

魔王1:そうですねぇ…
まず疑問なのが…なぜあのように上手い具合に段階を経て順調に成長してしまうのか、ですね…

魔王2:我々としても、未熟なうちに脅威はなるべく排除しておきたいのですが…なかなか上手くいきませんね。

魔王1:今まで異世界のどの歴代魔王たちもこのことを危惧して対策を立てているはずなのに、何故か最後には勇者にやられてしまう…何か根本的な所を見落としているのでしょうか…?

魔王2:我々も勇者らしい人物が現れたという情報が入ってきたら早めに対抗策をこうじているんですけどねぇ…気付いたらいつのまにか成長した勇者が現れている…

魔王1:まるでゴキブリのようですなぁ…
倒したと思ったら、また新たなゴキブリが出てきてキリがないというような…

魔王2:確かに…いや、それは正に言い得て妙かもしれませんね。
これは仮説ですが…もしかして勇者とは、正にゴキブリのように世界に何人もいるのではないでしょうか?

魔王1:いや、しかし…過去にも勇者は常に一人しか現れていないはずですが…

魔王2:それですよ!それが正に我々の先入観だったのではと思うんです。

魔王1:先入観…ですか?どういう意味でしょうか?

魔王2:逆説的に考えてみるんです…魔王を倒す使命を帯びた勇者が一人しかいないのではなく、魔王に辿り着ける勇者が一人だけ…ということなのではないでしょうか?

魔王1:では、つまり勇者…というか勇者候補はこの世界に何人もいると?

魔王2:ええ、そういうことです。まだ仮説でしかありませんが…これなら歴代の異世界の魔王たちがやられていった理由も説明できます。

魔王1:なるほど…つまり勇者というものは人海戦術による物量作戦のようなものだと…?

魔王2:そういうことです。我々がいくら勇者を倒そうと、その隙間を縫って成長していく勇者がどうしても現れてしまい、結果、歴代の異世界の魔王たちもやられていってしまったと…

魔王1:いやぁ…すばらしい仮説ですなぁ…
確かにそれなら勇者たちが順調に成長してしまい、やがては我々を脅かす脅威とやる理由も説明がつきます。

魔王2:そういうことです。
勇者が順調に成長しているのではなく、順調に成長する環境にいる勇者が結果的に生き残っているのではないでしょうか?

魔王1:うーむ…それを聞くと、勇者とは正にゴキブリそのものですなぁ…
どんなに早いうちから頻繁に駆除しようとも、いつのまにか成虫となったゴキブリが目の前にあらわれてしまうような…

魔王2:そうですね…我々の目を盗める環境にいるゴキブリが結果的に成長してしまう…
対抗策を講じようにも、人間を絶滅させでもしないかぎり無理な話ですね…

魔王1:それが出来れば苦労はしませんからねぇ…何しろ我々も人間を糧にして生きているようなものですから…

魔王2:そんなことをしてしまったら今度は我々の方がいずれ絶滅してしまいますからねぇ…難しいものです…

魔王1:しかし…もしそうだとすると…神というのもなかなかに残酷な存在ですなぁ…

魔王2:そうですねぇ…「あなたは選ばれし勇者です!」という神託を神がありとあらゆる人間におこなっているということになりますから…

魔王1:本人たちは「神に選ばれし者」と信じながら、我々を討伐するために神の手駒として動き、そして数多の命が無残に散っていく…むしろ我々よりよっぽど悪魔のような気がしますなぁ…

魔王2:そうですねぇ…我々は人間には一応、家畜程度の経緯は表しますからねぇ。

魔王1:うーむ…となると、本当の敵は勇者より、この世界の神のような気がしてきましたなぁ…

魔王2:確かに…諸悪の根源はむしろこういう世界を作り出した神そのもののような気が…

魔王1:もしそうなら、勇者と戦うより、むしろ共闘してまずは神そのものを倒す方が先決かもしれませんな。

魔王2:そうですねぇ…でもそのためにもまずはこの仮説を証明しないことには…

魔王1:では世界各地の勇者っぽい者たちとの会談を開いてみて、そこら辺の情報を聞いてみるというのはどうでしょうか?

魔王2:各々が「私が神に選ばれし勇者だ!」と喧嘩が起きそうですねぇ…

魔王1:うーむ…あまり見たくない修羅場ですなぁ…

【おしまい】


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posted by こえんたメンバー at 21:03 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■008 花見の場所取り 【お花見 コメディ】

【配役】
女(♀)
男(♂)




女:今日は待ちに待ったお花見だねぇ♪

男:そうだなぁ…っていうか、テンション高いなぁ…

女:だって見てよ♪
こんな満開の桜を見ながらお酒を飲んではしゃげるなんて夢のようじゃない♪

男:お前、お酒好きだもんな…
まぁ、はしゃぐのはまだ数時間後だけどな。今はまだ花見の場所取り中だ。

女:そうなんだよねぇ…こんなに朝早くから場所取りしなきゃいけないなんて意外だったよ。
正直面倒くさいよね…

男:古今東西、昔っから俺たちのような新人のお決まりのお仕事だからなぁ。
でも早すぎるってこともなさそうだぞ?現にチラホラと場所取りの人はいるみたいだし。

女:あの人達も私達と同じ感じなのかな?
お互い大変そうだねぇ…

男:でも場所取りを失敗しちゃったら上司とかから大目玉だからな。そりゃ必死にもなるさ。
俺も仕事じゃなかったら正直やりたくない。

女:そういえばさっきからテンション低いよね?
お花見は嫌いなの?

男:桜は好きだけど、酒のんで騒ぐのが嫌いなだけだよ。
俺は静かに桜を眺めて過ごしたい派。

女:へー…なんかおじいちゃんみたい。

男:ほっとけ。お前は花より団子…というより酒って感じだもんな。

女:失礼な!ちゃんと桜も好きだよ!!
こういうきれいな景色を見ながらだと、よりお酒も美味しく感じるし♪

男:うん、酒への愛しか感じない。

女:ほんとだって!日本人で桜が嫌いな人ってそうそういないんじゃない?

男:まぁ、確かにな。
馬鹿騒ぎは嫌いだけど俺も桜は好きだし。なんか心が和むと言うか…

女:不思議だよね?日本人独特の感覚なのかな?

男:日本人の桜好きは諸説あるみたいだけどね。
花見に関連した説だと…サガミ信仰が有力かな。

女:サガミ信仰?何それ?

男:八百万の神様の中の「山や田の神様」の「サガミ」、「サ」に神って書く神様がいるんだよ。
そして神様が鎮座するところを「クラ」というんだけど、そのサガミが鎮座したと言われる木が後々にサの神様のクラ…「サクラ」と呼ばれるようになったらしいよ。

女:へー…そんな神様がいることを初めて知った。

男:まぁ八百万っていうくらい日本には神様が多いから知る機会もなかなか無いからね。
そして、昔の農民たちはその神様を信仰するためにサクラの木にお供え物をして豊作を願っていたんだって。
その遺伝子が受け継がれているせいで、日本人はサクラが好きなんじゃないかって言われてるみたいだよ。

女:へー、そうなんだ。
確かに桜を見てると、何故か分からないけど不思議と和むもんね。

男:確かに理由は分からないけどそういうのはあるよね。だから遺伝子レベルの刷り込みというのもなんとなく信じてしまうよ。

女:そうだ!桜の逸話といえば私も知ってるよ!
「きれいな桜の木の下には死体が埋まってる!」

男:あぁ、よく聞くよね。

女:そういえば、この桜も他の木と比べて一段ときれいだよね?
もしかして死体が埋まってたりして…試しに掘ってみようか?
そこの木の影に都合よくシャベルも落ちてるし♪

男:酒も飲んでないのに何テンション上がって来てるんだよ。止めとけって!

女:いいじゃん、どうせ暇なんだし♪

男:ったく…しょうがないなぁ…あとでちゃんと埋めとけよ。




女:…なんてことがあったけどあれから一年かぁ…
時間が過ぎるのは早いもんだね。

男:あぁ…まさか本当に死体が出てくるとは思わなかったもんな。

女:事情聴取やら何やらで結局花見は中止。上司や周りのみんなからは余計なことすんなと
大目玉。いやー、参った参った。

男:少しは反省しろ…

【おしまい】


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posted by こえんたメンバー at 20:59 | Comment(0) | 台本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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